悪魔の吐きだめ

映画とかドラマとかのことを書いてます。

「花束みたいな恋をした」の感想と妄想

観ている間Apple Watchが盛んに振動して心拍数が上昇していることをしつこく知らせてくるので、途中で外してしまった。観終わってそのまま帰路につき、徐にパソコンを開いてこれを書いている。「花束みたいな恋をした」は、きっと誰しも誰かに話したくなる作品だと思う。(ただその相手が恋人かどうかは別として)だからここに感想と妄想、思いを書き出したい。

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まず「花束みたいな恋をした」というタイトルは”した”というのがミソで、”する”でも”している”でもなくて、”した”のであってそれは過去形である。つまりこのカップルの終わりは既に冒頭から分かっている。2015年、付き合い出した2人が2020年に別れる。2人の結末がわかった上で観ることはとても辛い。いま付き合っている相手がいる人であれば尚更じゃないか?

菅田将暉演じる「麦くん」は調布に住み、有村架純演じる「絹ちゃん」は飛田給に住んでいる。2人を繋ぐのは常に京王線で、昔沿線上に住んでいた自分も懐かしい気持ちになる。
名大前で終電を逃した当時大学生の2人は、同じく終電を逃した会社員と思しき男性と女性、皆見ず知らずの状態でどうせなら、と飲みに行く。するとひょんな事から映画の話題になった時に、男性が「俺、結構マニアックな映画知ってるよ?ショーシャンクの空に、とか」と言う。女性もそれに乗っかって「私も魔女の宅急便(実写版)最近観たの〜」と言い出す。これに麦くんと絹ちゃんは苦笑する。もちろん観ているこちらも苦笑する。そこであぁなるほど、これはアウトサイダー同士なのだなと分かる。
善し悪しを言うのではないけれど、きっとこの社会人男性と女性側と全く同じ意見の人もいると思う。(というか現にいる)毎回映画好きの指標で「ショーシャンク」が持ち出されるのも可哀想な気もするが・・・今作の主人公の麦くんと絹ちゃんは”そちら側”ではない人間ということが瞬時に分かるエピソードだ。メインではない、サブの趣味。だから今作にはいわゆるサブカルチャーと呼ばれるような作品が多く触れられる。

その後2人になった麦くんと絹ちゃんは、意気投合しお互いに好きな本挙げる。穂村弘、今村夏子、羅列羅列羅列・・・観ようとしていたお笑い芸人のライブも履いている靴も同じ。同じ趣味嗜好。こんなことあるのか?答えは「ある」。稀に本当にそういう出会いはある。じゃあそんな趣味が合う2人が付き合えばベストカップルになってうまく行くか?という疑問というより、趣味が合う合わないという以前に、最高の状態で付き合い始めた恋人同士でも年が経つにつれて心が離れる、誰しも起こり得る話であって、映画の中で何か大きなイベントやアクシデントが起きずに別れることになる。これがこの映画の肝であって無茶苦茶に刺さる。

実家暮らしの絹ちゃんは就活のプレッシャーで親と合わなくなっていて、それに対して麦くんは「同棲しよう」と持ちかける。この麦くんの提案と言う部分が、後からも効いてくる。彼が行う大きな提案は「現状打破」という意味合いが強い。絹ちゃんは基本相手に同意するタイプで、すんなりこれを受け入れる。
調布駅から徒歩30分のマンションに住み始め、一緒に同じ本を読んで泣き、同じ映画を観て笑い、同じ時を過ごす。麦くんはイラストを描く仕事で細々と稼ぎ、絹ちゃんはアイス屋でアルバイトをする。

ここで大きな転機となるのが、麦くんの就職である。麦くんは新潟に帰るように言う親に反発し仕送りを止められてしまう。麦くんというのは、大学生の頃からおっとりした性格なのだが、生活を続けるために就職を選ぶとその性格が変わり始める。もとは夢だったイラストを描く仕事をしたいのだが、とりあえず一旦就職して仕事の合間で絵を描き続けようと考える。お金が貯まってちゃんと落ち着けば、また本来の目指す道に専念できる、と。既にこの時点で胸が苦しい。結果が目に見えているからだ。なぜなら自分自身が全く同じだったから。
17時で終わると聞いていた仕事は20時過ぎまでかかり、休日も仕事にかかりきりになる。2人で一緒に行くはずの舞台にも行かず、絹ちゃんだけがゲームをクリアして、漫画も先に進む。
「大きい音出してゲームしていいよ」と言いながら耳栓をする麦くん。気持ちが分かる。そうしたくないけど、そうなってしまう。「なんでもう前みたいに本を読まなくなったの?」と絹ちゃんに聞かれて、麦くんは「もうパズドラしかやる気が起きない」と言い放つ。辛い。

必ずしも仕事をすると全員そうなるわけではないが、麦くんのようになってしまう人(僕みたいに)は一定数いるのではないか。それが一律に悪いこととも言い切れない気もする。麦くんは絹ちゃんだけが変わらずにいつづけることに憤りを覚える。自分はこんなに頑張っているのに、責任持って仕事をしているのに。そんな独り善がりの言葉で絹ちゃんを傷つける。かつて就活で傷ついていた絹ちゃんを慰めた麦くんはそこにはいない。

だから2人の別れは本当に辛くて悲しい。麦くんはまたしても現状打破をする提案を持ちかけ、絹ちゃんはそれに納得するように自分に言い聞かせようとする。だが、もう2人は出会ったあの頃には二度と戻れないことを出会った場所で知ることになる。

事故も妊娠も何も起きない恋愛映画でありながら、ピークの状態で付き合った2人が別れるまでを克明に描いた秀作としてそれぞれの観た人の目線で語りがいのある本当に面白い映画、それが「花束みたいな恋をした」である。(自分の気持ちと少し距離を保つためにここは”面白い映画だった”と強く言っておきたい)

 

追記:絹ちゃんが劇中で観ている「ストレンジャー・シングス シーズン2」は、シーズン1は麦くんと一緒に観て2は1人で観ることに決めたんだろうかとか、テレビの前にあったミイラ展のガチャガチャは2019年の展覧会ものだけどこの時は2人で一緒に観に行ったんだろうか、など細かいところの妄想だけで話が尽きない。

青春映画「ペーパータウン」と「ぼくとアールと彼女のさよなら」について

休日にたまたま「ペーパータウン」と「ぼくとアールと彼女のさよなら」の青春映画2本を立て続けに観る機会があった。いずれもヤングアダルト小説の原作を基にした作品で、何年か前に読んでいたものの映画はずっと未見だった。


この2作には色々と共通点があって、主人公の高校3年生の男子の一人称視点で語られる形式で物語が進むということ。2015年7月にアメリカで公開されたということ。原作が金原瑞人氏が翻訳していること、など共通点が多い。ただ、物語はまるで陰と陽のように違った印象を受ける。

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「ペーパータウン」は「きっと星のせいじゃない」を書いたジョン・グリーン原作。主人公はクエンティンという平凡な高校生だ。彼は幼い頃から向かいの家に住むマーゴのことが好きだったが一歩踏み出せずに高校卒業間近まで来ていたのだが、そんな時にマーゴが行方不明となってしまう。もともと活発で家出しがちなマーゴだったため、家族も彼女のことは気に留めないのだが、クエンティンは彼女が意図的に残した痕跡を頼りにマーゴを探す旅に出る、という物語。
映画ではアレックス・ウルフがクエンティンを演じていて、イケメンではあるんだけど少し野暮ったい彼の雰囲気が原作に合っていた。また、友人のベンとレイダーは、最近活躍が目覚ましいオースティン・エイブラムスとジャスティス・スミスが演じている。

この仲良し3人グループのやり取りが非常に微笑ましく、今作の見どころでもある。クエンティンと友人たちはスクールカーストで言えば決して上位ではないことは描写で分かるのだけど、そこのポジションにいることの苦悩とか妬み僻みみたいなものはあまり描かれていない。また、家を抜け出して、マーゴの手がかりを追って旅に出る様子は、卒業という現実からの逃避行のように思える。

今作が「ぼくとアール〜」に比べても”陽”と感じるのは、こうした高校生活という縛られた環境内での、明るい側面、楽しい時を切り取って描いているからだ。そんな中でも、ふと現実に返るふとした切ない瞬間もある。原作とは違い少しほろ苦いエンディングが待っているし、冒頭で印象的だった幼い頃のクエンティンとマーゴが自転車に乗るシーンで、坂を昇る二人に対してカメラは坂を下っていくのだが、最後でその下るカメラの目線は、高校を卒業して車に乗って町を出るクエンティンの視点だったということが分かる。もう戻ることのできないあの日を思い出すことを表したシーンだ。

 

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これに対し「ぼくとアールと彼女のさよなら」は、まさに”陰”の映画である。原作は、ジェス・アンドルーズ(原作のタイトルは「ぼくとあいつと瀕死の彼女」)で、映画版も同じくアンドルーズが脚本を務めている。

主人公のグレッグは、学校で浮かないようにするためスクールカーストにいる全種類の生徒と仲良くする変わり者。彼の趣味は友人のアールと名作映画のパロディを作ること。そんなある日、母親から強いられ、白血病になった同級生のレイチェルの元を訪れるようになり、彼女と交流を深めていく。

グレッグを演じるのはトーマス・マン。彼は高校生の一晩のパーティーを描いた傑作「プロジェクトX」でも主人公を演じていたが、今作ではより持ち味の気怠そうな印象を前面に出している。それもそのはずで、主人公のグレッグは人と本当の関係を築くのを面倒臭いと思っており、母親から強制されるレイチェルのお見舞いにも最初は行こうとはしなかった。友人であるはずのアールのことも“友達”とは決して呼ばず、映画を共に作る“同僚”と頑なに言い張る。そんな彼が難病の彼女と出会い、接していくうちに変わっていく。というとありきたりなお涙頂戴系の映画になってしまいそうだが、そうならないのが今作。ひねくれたグレッグという人物目線で語られる原作も、突然登場人物の会話が映画の脚本風になったり、箇条書きで書かれたり少し変わっているのだが、これは映画も然り。円形状に机の並ぶ教室のセットや特徴的な形をした廊下をカメラが横にパンするシーンが多く、スクールカーストに満遍なく接するグレッグの人物像を表す。監督は「glee」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」でエピソード監督を務めているアルフォンソ・ゴメス=レホン。「アメホラ」でもトリッキーな俯瞰ショットなどを多用しているが今作でも、グレッグが自らの学園生活を俯瞰して見ていることが演出で良く表されている。また、特に素晴らしいのが終盤の病室でのシーン。原作には無い場面なのだが、これぞ映画の成せる業だなという現実を越えたファンタジックさが重なり涙ぐんでしまった。

役者陣もトーマス・マン以外にも、レイチェルを演じたオリヴィア・クック。グレッグの両親を演じるニック・オファーマン、コニー・ブリットン。レイチェルの両親のモリー・シャノン。教師役のジョン・バーンサルなど、全員それぞれの持ち味を活かしていて印象に残る。

ただ一言いうと、映画も原作でも異なる邦題のタイトル。原題「Me and Earl and the Dying Girl」に、自分だったら「僕とアールと死にかけの女の子」という邦題にしたい。

2020年の記録(読んだもの、聴いたもの)

毎月の観た映画や読んだ本のことを備忘録的に書こうと思って始めた毎月の記録も、結局志半ばで投げ出してしまって情けない…中途半端なままにしておくのも嫌ではあるので、昨年8月で終わってしまっていた日記ならぬ月記について、9月以降分をまとめて「2020年の記録」として、観たもの読んだものについて書きたいと思う。

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2020年は一瞬で終わってしまったように感じる。一年の半分以上を家で過ごしてたせいか、家にいると昼以降の時間の進み方が体感的に異様に早くて、昼を過ぎるとあっという間に夜になって、その頃にようやく仕事のやる気が出てくる、みたいな変なライフサイクルが続いて調子が狂ってしまった。通勤電車が本当に大嫌いなので、最初の頃は在宅ワーク万歳という感じだったけど、こんな生活が続くとさすがに会社行きたくなってしまった。
そんな家ナカ時間で増えたのが、本を読む時間とラジオを聴く時間だった。


本のこと
読書に関しては、もともとめちゃくちゃ遅読&積読癖があるので本が溜まりに溜まってしょうがない状態だったけど、たぶん去年の4倍ぐらいのペースで今年は読めた。とはいえその分買ってしまってもいるので、積読の量は減ってないのだけど…


昨年見つけたお気に入り著者は、ジム・トンプスンで、秋頃に初めて「ポップ1280」を読んで面食らってしまった。ブラックユーモアというか、主人公と話運びがヤバすぎて笑っちゃうという異様な本で、元々サイコパスなキャラクターが好きというのもあるけどこれはホント衝撃の体験だった。これを「聖なる鹿殺し」のヨルゴス・ランティモスが映画化する噂があったんだけど結局どうなったんだろうか。「鹿殺し」も近年で最もイカしたサイコパス映画なので、間違いなく面白く仕上げてくれるだろうと期待している。「ポップ1280」以降も着々と古本屋でトンプスンの著者を買い集めてる状態だけど、今のところ今年読めたのは「内なる殺し屋」と「残酷な夜」の2冊。どちらも面白かったが、やっぱ「ポップ」の方が個人的には断然好き。

ポップ1280(新装版) (海外文庫)

ポップ1280(新装版) (海外文庫)

 

他に、面白かった本は、元ディズニーCEOのロバート・アイガー著の「ディズニーCEOが実践する10の原則」。タイトルだけ聞くとビジネス書と思われがちだが、ABCテレビの雑用係として入社したロバート(ボブ)・アイガーが、ディズニーの社長になるまでのサクセスストーリーとしてめちゃくちゃ面白い一冊。ABCテレビ時代の話で「ツイン・ピークス」の地上波放送を決めたのも彼だったり(ここでのデヴィッド・リンチとの諍いについても読みどころ)、「NYPDブルー」などヒットも飛ばして社長に。その後ディズニーに局を買収されてからの、ピクサーとの和解、スター・ウォーズ、マーベル、FOX買収までの話など、盛りだくさん。何となくエンタメ業界の動向を聞きかじっていた自分にとっても目からウロコの話もあるし、同じような人や海外ドラマ、ディズニーにちょっとでも興味ある人にはおすすめ。

ディズニーCEOが実践する10の原則

ディズニーCEOが実践する10の原則

あと、めちゃくちゃ今さらだけど、ミステリーが読みたくなってアガサ・クリスティに初めて手を出した。噂に違わぬ面白さ。ただスルスル読める分、ちょっと淡白に感じてしまう気もする。でも楽しいからまあいいかって感じで読んだのが、「そして誰もいなくなった」、「予告殺人」、「ナイルに死す」の3冊。いずれも納得の名作。

その他、岸雅彦 著「断片的なものの社会学」、岸本佐知子 著「死ぬまでに行きたい海」もとても良かった。いずれ別の機会で感想は書きたいと思う。


音楽のこと
家でラジオを聴くことが多くなった分、最新の音楽(言い方が古い・・・)を知る機会ができたというか、元々AKBやエグザイルにあまり興味なく音楽番組も観ないんだけど、ラジオだとTVに出るメジャーな人たちだけでなく、全然知らないインディーズバンドとかミュージシャンが沢山いて、当たり前すぎて今さら言うことでも無いのだけど、ヒットしてるか否かではなくて直感的に「良い」と思う音楽を知ることができて良かった。


その中でも2020年に特に好きだった曲が2曲あって、ひとつは8月の記録にも一度書いたけど、メジャーデビューしたばかりの「リュックと添い寝ごはん」の「生活」という曲。

まだ全員若干19歳のバンドだけど、甘酸っぱさとか、瑞々しさとか、青臭くささや拙さが曲の中に詰まっていて素晴らしいのだ。大人がこの曲を同じように再現しようとしても、全く同じようには表現できないだろうと思ってしまう。それぐらいこの曲には、その“若さ故の刹那なさ”みたいなものが閉じ込めてあるように感じる。そして、聴く人に”かつてのあの時”を思い起こさせる共通項のようなものが、この曲の根底にはあると思っている。


二つ目の曲は、ラッパー兼トラックメイカーの「ぜったくん」が歌う「Parallel New Days」。

普段ラップなんか聞かないのだけど、キャッチーなメロディーに乗せて歌われる歌詞の“痛さ”みたいなところにやられてしまった。
その歌詞というのが、音楽をやってない“別次元に生きていたら”というタラレバ話の物語になっていて「今のように音楽をやっていなければ、それなりに仕事もしていて、土日に物件も見に行ってたかもしれない」という夢物語を歌いつつ、でも結局そのもう一つの世界では得るものと同じように諦めないといけないものもあると歌う。
誰しも「あの時ああしてれば良かった、この道を選んでいたらこうだったかもしれない」と思い描くことはあると思うし、自分自身いまだに今の仕事していてふと思って沈んでしまうことがある。だが、この歌で歌われる最終的に導き出される答えが「どっちの世界、どんな世界にいてもトータルの幸せは同じにできていて、今いる世界線を楽しむしかない」ということで、この曲を聴くたびに何度も胸が熱くなってしまう。
家にいると漠然とした考え事をする時間も増えて勝手に落ち込んでしまうのだけど、そんな時に聴くと少し楽になるというか、背中を優しく押されているような気持ちになる、そんな曲だった。

ちなみに洋楽・邦楽問わず2020年で個人的に気に入った曲を集めたプレイリストは下記です。

2020年 映画ベスト10

今年観た映画ベスト10の個人ランキング。

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第10位「The Forty-Year-Old Version」

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かつて有能な若手として期待されていた主人公のラダが、40歳を前にして自分の生き方を見直すコメディである今作。タイトルは「40 Year-Old Vergin」(40歳の童貞男)のパロディとなっていて、あちらでは生き方を変えるために主人公は自分が大事にしていたフィギアを捨てる場面があるが、対する今作では自分が好きことを終始貫く主人公が描かれているのが面白い。コメディとしても十分笑えるし、自分の生きる道に悩む物語としても秀作。

 

第9位「半島(ペニンシュラ)」

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3年前の2017年の映画ベストにも選出した「釜山行き」の続篇。前作が電車内という限定された空間内での縦横の移動を活かしたギミックの面白さがあったが、今回は野に放たれた大量のゾンビと、マッドマックス的な世紀末軍団との三つ巴の闘いを軸としてアクションに仕上げた。中盤は怠い展開で失速するものの、物量勝負で仕掛ける桁違いのカーアクションだけでも観る価値あり。

 

第8位「ヴァスト・オブ・ナイト」

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Amazonオリジナルで配信された今年一番独創性に溢れた作品。プロット自体決して新しくはないが、ほぼラジオドラマ的に進む本編に対して、編集やカメラワーク、演出のギミックが異様なテンションで展開する様はまさに新感覚SF。メインの舞台となるラジオ局と電話交換機までの物理的な隔たりによる不便さを活かしたサスペンス、ふとした会話の中で気づかされる人種の壁など細かい点においても描き方が巧みで唸ってしまう。

 

第7位「もう終わりにしよう。」

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個人的に新作が待ち遠しい監督の一人チャーリー・カウフマンの新作として、楽しみにしていたがその期待と予想を遥かに上回る怪作。トニ・コレットデヴィッド・シューリスの待つ相手の実家の違和感、会話の成り立たなさ、一向に視界が開けない雪道のドライブなど悪夢ようなシーンが続く中、得意のメタ構造と哲学的問いを織り交ぜて視聴者を混乱させる。理解出来ずともこの不穏さを感じるために観る価値はある。

 

第6位「フェアウェル」

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描かれる場所も言葉も中国なのに、れっきとしたアメリカ映画という不思議な立ち位置の今作。描かれる祖母とオークワフィナ演じる主人公とその家族の“優しい嘘”の交流の物語が泣けてしょうがないのは、誰しも身に覚えのある普遍的な家族の物語だからだろう。アメリカ映画とか中国映画なんてレッテルを貼ることすら今後なくなるかもしれない。

 

第5位「mid90s」

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コメディ俳優ジョナ・ヒル初の監督作は、ジャド・アパトー一派の作風とは違い、アメリカの片隅で生きるスケボー少年たちの刹那を切り取った青春映画。しかし、根底にあるのは「スーパーバッド」と変わらず“あの頃楽しかったね”の話であり、胸が熱くなる。タイトル通り“90年代中期”の空気感を再現するべく使用されるノイズの乗った16ミリカメラの映像も良い。

 

第4位「ロッジ」

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近年観たホラーの中でも抜群に面白かった今作。閉ざされたロッジを舞台にした設定はありきたりだが、執拗に前後移動を繰り返すカメラで観ている側まで錯覚を起こし、話の“オチ”が分かった後に更にスピードを上げてアクロバット着地。とにかく凄いものを撮ってやるぞ!という気概が作品に滲み出てる。主演のライリー・キーオの狂った演技も見事。

 

第3位「1917」

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何かとワンカット、ワンショットという点で語られがちだが、映画で核になるのは物語、キャラクターなんだなと今作を観てしみじみ思った。正直言えば前半は少し退屈なんだけど、後半のある場面からストーリーを牽引する力が一気に変わり、その瞬間にこれまで顔がはっきり映らなかった主人公の正面にグッとカメラが寄る場面が凄い。ここから始まる決意や力の入り方が前半までのそれとはまるで違ってて、物凄い高揚感である。もちろん、ワンショットの撮影も見所ではあるけれど、ワンカットワンカットが惚れ惚れするほど美しくて、しかも残酷なシーンほどエモーショナルなカットが続いていく。戦争の最中で実際にはこんな風景(ショット)は有り得ないだろうなと思いながらも、まさに“映画的”な場面で感動しきりだった。

 

第2位「ジョジョ・ラビット」

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タイカ・ワイティティでしょ?とタカを括っていると、とてつもなくロマンチックな話に良い意味裏切られる。反戦映画ではあるし、そういう意味でクドい場面も(ワイティティ演じるヒトラーのキャラも含め)あるものの、それ以上の映画的な瞬間、実際にはあり得ないけど映画だからこそ成立する瞬間がいくつもあり素晴らしい。僕はフィクションが現実を越える瞬間に弱すぎる。

 

第1位「ハーフ・オブ・イット」

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今年のナンバーワンは今作「ハーフ・オブ・イット」。ありがちな青春ラブコメに見せかけて、後半で急展開する捻りを効かせたストーリーの面白さといい、コメディの落とし所とドラマのバランスの絶妙さといいどの点を取っても素晴らしい。そして何より登場人物が全員生きている。人種の違いや同性愛についての描かれているが、今作はそれだけにフォーカスして語るべき映画では無いと思っていて、何より作品の「面白さ」というのはキャラクターと物語、これに尽きるなとしみじみ思ってしまった。一言で言えば、傑作。万人にお勧めしたい素晴らしい映画だからこそ、今作を今年のナンバーワンとしたい。

詳しくは以前書いた下記を。

2020年 ドラマベスト10

毎年恒例の今年観たTVドラマのベスト10の個人ランキング。

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第10位「ミッドナイト・ゴスペル」(Netflix

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「アドベンチャータイム」のペンデルトン・ウォードが仕掛けたサイケデリック瞑想アニメ。劇中で描かれるサイケデリックなアニメと極彩色の世界観とはまた別に、そこで交わされる会話はまさかの哲学についてというとんでもない作品。毎回ゲストを招き聞いていくラジオ(ポッドキャスト)的な面白さがあるのだが、最終話に主人公が母親と交わす人生と死にまつわる話がとても泣ける。

 

第9位「フィール・グッド」(Netflix

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近年増えているコメディアンの実体験を基にしたコメディドラマ。ガールフレンドとの恋愛と薬物に依存してしまう主人公のメイ・マーティンの葛藤が描かれるが、何より今作の魅力はそのピュアなラブストーリー。マーティンの恋人への真っ直ぐな気持ちや行動に笑いながらも切なくなる。

詳しくは以前書いた下記も併せて。

 

第8位「アップロード」(Amazon Prime

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「The Ofiice」のクリエイター、グレッグ・ダニエルズが久々に手掛けたドラマとして注目を集めた本作は、死後の世界がデジタル化された近未来で、階級(課金)に縛られて死後も生活しなければいけないという「ブラックミラー」的アイロニーに溢れたコメディドラマ。これがとにかく「インターネットあるある」ネタが詰め込まれていて面白い。今作がAmzonというプラットフォームから配信されていることもなかなかイキだとは思うが、いまIT界を牛耳るAppleあたりが配信すれば更に話題になっただろうと思う。

こちらも詳しくは以前書いた下記を。

 

第7位「ダーク」シーズン3(Netflix

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ドイツ発のSFサスペンスは、とにかく多い登場人物のメロドラマが複雑に絡み合い、本筋が分かりそうで分からないまま2シーズン続いていたが、今季ファイナルシーズンでの伏線の回収は見事としか言いようがない。キャラクターの家系図は必須だが、タイムトラベルの悲劇を描いた秀作として必見。

 

第6位「ふつうの人々」(Hulu)

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アイルランドの美しい風景と、くっついては離れてを繰り返す男女を描いた今作。すれ違い、ぶつかり合い、その度に泣きじゃくる“弱い2人”にいつしか観てる側も自身を重ね合わせてしまう。決して明るい話ではないし、鬱々とした場面が多いのだが恋愛の上っ面だけを描かない、リアルで重たいラブストーリーとして目を背けずに観る価値のあるドラマ。

 

第5位「サクセッション」シーズン2(HBO)

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一言で言えば、“高尚なフリしたギャグドラマ”。その枠組みがより分かりやすくなって断然前季より楽しい。笑えるサスペンスとしても十分面白いのだが、シーズン終盤にかけてキャラクターが転落して話が尖っていく様が、初期の頃の「Veep」や「シリコンバレー」を彷彿とさせ、これぞ本当の意味で後継者(succession)だなとしみじみ思う。

 

第4位「シッツ・クリーク」シーズン6(Pop)

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正直言うとシーズン初期の頃はあまりノれなかったが、まさにドラマと共にキャラクターが育つとはこのことで、町の住民を含めた登場人物全員が掛け合い、笑い合う姿がいつの間にか愛おしくなっている。特に後半のデヴィッドとパトリックのドラマと、アレクシスが独り立ちするストーリーにはグッときてしまう。エミー賞でも満場一致で全主要部門を制覇した、今年を代表するエモーショナルで優しくて愛すべきドラマだろう。

 

第3位「ベター・コール・ソウル」シーズン5(AMC)

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ブレイキング・バッド」から分岐した物語として決して越えることが無かった一線を遂に越えてしまった今季のソウル。シーズン4と対をなすラストに戦慄しつつも、これこそが今作で描きたい物語なのだと分かる。「ブレイキング・バッド」の頃より、ショーランナーのヴィンス・ギリガンは「選択と結果の物語」と言っていたが、まさにキャラクターが選んだ道とその結果が及ぼす影響(それが自分だけでないという点も)を集約した第9話「Bad Choice Road」こそこのシリーズを表す回であり、今年を代表する屈指の傑作エピソードでもあった。

 

第2位「テッド・ラッソ」(Apple TV+)

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コメディアン、ジェイソン・サダイキスが主演兼ショーランナーを務めた今作。サダイキス演じる新任監督ラッソのハイテンション芸で進むかと思いきや(これだけでも十分面白いのだが)、その裏に見え隠れする悲哀に満ちたエピソードと、弱小サッカーチームが団結していく様がベタではあるもののスポ根ドラマに胸が熱くなる。サダイキス自身の新境地でもあり、監督デビューした妻のオリヴィア・ワイルドと共に才能ある2人に今後も注目したい。

 

第1位「私の“初めて”日記」(Netflix

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今年のナンバーワンドラマは、ミンディ・カーリングがショーランナーを務める万人にオススメしたいぐらい面白くてウェルメイドなコメディの今作。字幕じゃ拾えきれないぐらいセリフの端々に近年のカルチャーネタが出てきて笑えるし、そうでなくとも個々のキャラクターの奮闘していく姿に笑いながら心打たれてしまう。文化的な葛藤もさり気なくドラマの一部として昇華してしまうあたりも10年代の学園コメディとして非常に優れていた。

 

次点は、「YOU」シーズン2、「アフター・ライフ」シーズン2、「クイーンズ・ギャンビット」、「デッド・トゥ・ミー」シーズン2、「ウォッチメン」、「セックス・エデュケーション」シーズン2。

2020年8月の記録

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少し遅くなってしまったが8月の記録。

相変わらず夏を感じないまま終わった8月だった。
家で仕事をしている時は殆どラジオを流したままにしているのだが、そんな時にふと耳に入ってきたのが「リュックと添い寝ごはん」というバンドの“生活”という曲だった。邦楽のインディーズバンドにはまるで疎いのだが、聴いた瞬間に完全に刺さってしまった。サビのメロディーラインといい、少々拙いようなボーカルの声といいなんだか胸の奥がむず痒くなるような気持ちが押し寄せてきて、家の中で“あの頃の夏”を思い出して涙ぐんでしまった。

調べてみると、なんと彼らはまだ高校を卒業したての若干18歳だった。瑞々しさはここから来たのかと思い納得してしまった。ここ最近メジャーデビューが決まったとのことで、この衝動がいつまでも消えないでいて欲しいと願うばかり。若気の至りよ永遠なれ。


休日に出掛けた際に道中の電車で、最近復刊となった群ようこの「鞄に本だけ詰めこんで」を読む。読書エッセイとして面白いのだが、その中で「猫が好き好きでたまらなくて、飼い猫の鼻とお尻の穴にムヒを塗ったことがある。」という話があって思わず車内にも関わらず吹き出してしまった。偶然にもその日、猫カフェに入ることになったのだが、その時にもずっとこの話を思い出していて笑いがこみ上げてカワイイーなんて思っているどころじゃなかった。
群ようこの独特の視点と文体がたちまち好きになって、続けて「ネコの住所録」という動物エッセイ集を読むがやっぱり面白かった。

鞄に本だけつめこんで (新潮文庫)

鞄に本だけつめこんで (新潮文庫)

  • 作者:群 ようこ
  • 発売日: 2020/03/28
  • メディア: 文庫
 
ネコの住所録 (文春文庫)

ネコの住所録 (文春文庫)

 


あと、本屋でほぼジャケ買いに近い形で衝動買いしたのがナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー著の「フライデー・ブラック」。ニューヨークタイムズなどで絶賛されたアフリカ系アメリカ人の描くブラックユーモアに溢れた短篇集で、読んでいて思い起こしたのはジョーダン・ピールの「ゲット・アウト」やドナルド・グローバーの「アトランタ」、「ホワイト・ボイス」、「ブラック・ミラー」など。この辺が好きな人には是非お勧めしたい皮肉に溢れた一冊。

フライデー・ブラック

フライデー・ブラック

 


映画館に行った回数は相変わらず0。旧作ばかり観ているが、その中で特に良かった作品はジェームズ・ワンの「デッド・サイレンス」とタイカ・ワイティティの「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」。

「デッド・サイレンス」は、なんで今まで未見だったのかと我が身を疑うような傑作で、「ソウ」から「インシディアス」、そして「死霊館」へと変遷を遂げる過程でのワンのフィルモグラフィーとして欠かすことができないであろう一本。この先のあらゆる片鱗が見える傑作。
「ハント〜」は、所詮ワイティティでしょ?と舐めると痛い目を見る佳作で、少年目線の冒険譚が話が進むにつれてスケールが大きくなっていく展開がお見事。後の傑作「ジョジョ・ラビット」へ繋がる要素も多し。「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」や「ソー:ラグナロク」よりも遥かに面白いのは間違いない。


8月に鑑賞したドラマは「アンブレラ・アカデミー」シーズン2。相変わらず話の展開が強引なのだがキャラクターが魅力なので許せてしまう。特に、シーズン1からずっと言っているが5号ことエイダン・ギャラガー君の成長にはこれからも期待したい。

リース・ウェザースプーンとケリー・ワシントン主演のリミテッドシリーズ「リトル・ファイアー」は、前半はなんてことないメロドラマで、「ビッグ・リトル・ライズ」にも似てるな〜なんて思っていたが、それよりも更に範囲は狭く、2家族間の人間にだけスポットを当てたドラマで、子供も含めてドロドロに乱れて交錯する展開が面白かった。残念ながら先日亡くなったリン・シェルトン監督の遺作となってしまった今作だが、彼女がエミー賞で監督賞にノミネートされた最終話は凄まじいパワー(というか怒鳴り合い)が炸裂していた。

そんな中でも特に優れていたのは、Netflixのリミテッドシリーズ「アンビリーバブル」。

トニ・コレット、メリット・ウェバー、ケイトリン・ディーヴァーの役者陣の演技、演出、脚本すべてが最高峰。リミテッドながらこのクオリティを保ち続けたエピソードと、アメリカの闇を突きつけるテーマ性といい、とんでもないドラマを観てしまったという感想。内容が内容だけに気軽に勧められるドラマではないが、近年稀に見る傑作としてぜひ一人でも多くの人に観てほしいと思うシリーズだった。

2020年7月の記録

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とにかく暗い7月だった。外出もできなければ、そのうえ梅雨も一向に明けず、まさに負の連鎖のごとく気が滅入る日々。

家にいる時間も多くなれば必然的に未見・未読のコンテンツに触れることが多くなるが、それに加えてこれまで日常生活で最もムダな時間だと思っていた「通勤時間」が無くなって朝もギリギリまで寝てられるから、その分夜更かししてドラマなどを観ていられるのが嬉しい。あのストレスフルな空間に閉じこもって無我に過ごす時間がなくなったことに関しては、このコロナ禍において唯一のメリットだと思う。

 

そんな中我らが友(と勝手に呼んでる)エイサ・バターフィールドが自宅のオタ部屋&コレクションを公開するという大ニュース。自らのオタクっぷりを惜しみなく披露して好感度はますます爆上がりです。

緊急事態宣言が解除されて、ようやく映画館も再開したものの、やはりなかなか行く気にもなれず結局スルー。「WAVES」、「透明人間」、「はちどり」の3本は特に観たかったけど配信されるまで我慢。来月以降は楽しみにしてた「ブックスマート」と「Mid90s」のジョナ・ヒル兄妹の作品が続けて公開されるが・・・悩ましい。

 

今月の配信映画で素晴らしかったのは、特に2本。Amazonオリジナルの「ヴァスト・オブ・ナイト」とNetflixオリジナルの「ハーフ・オブ・イット」。


どちらもこれまで散々擦ってきた話であるものの、見せ方とかキャラの描き方でここまで面白く・新しくできるのかと唸ってしまう。


あと、こちらはレンタルで観たホラー映画「ザ・ロッジ」もとても良かった。監督は「グッドナイト・マミー」の人で、個人的に前作はオチが分かってからが退屈になってしまう映画だったのだが、今作では“オチ”が分かってから映画のテンションがガンガン上がっていく。カメラワークも異常だし、とにかく凄いの撮ってやるぞ!という野心が演出から滲み出てるのがいい。そして主演のライリー・キーオがヤバい。


ドラマシリーズでは、めちゃくちゃピュアなラブストーリー2作「フィール・グッド」と「ノーマル・ピープル」が傑作。

「フィール・グッド」は基本的はコメディなので笑いながら楽しめるが、「ノーマル・ピープル」は毎話30分の中にグサグサと観る者の心を刺してくる。高校卒業から大学院までの人生を断片的に描いており、回ごとに年が進むためまるで章立ての小説を読んでいる気分になる。


このほかに、アメリカでは一昨年終了したジェイソン・ライトマンがプロデュースする「カジュアル」全4シーズン分を観了。ライトマンの作品には“場を台無しにするヒロイン”が登場するのだが、それは今作でも健在。ここぞというところで関係や周囲をブチ壊していく。そのヒロインを演じるのがミカエラ・ワトキンズなのだが、この方これまでは脇役でよく見かける&顔つきのせいかちょっと意地悪な上司役みたいな役柄が多いのだが、今作では寂しげで自己中なバツイチ女性のキャラクターがハマっている。元はコメディアンだけあって笑いのセンス、というか“間”が絶妙で、彼女のおかげでドラマの質が上がってることは間違いない。最終話付近はちょっとホロリとさせられるし、あんまり認知されてないのがもったいないドラマの一つかと。


読書。ポール・オースター「ブルックリン・フォリーズ」でニューヨークに憧れて、スティーヴン・キングミザリー」で夏はやっぱりキングだなとしみじみ思い、岬書店「ブックオフ大学ぶらぶら学部」で久々にブックオフに行きたくなる夏。

ミザリー (文春文庫)

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ブルックリン・フォリーズ (新潮文庫)

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