プレイリストで振り返る2016年の映画とドラマ
2016年に観た映画とドラマの中で流れて印象的だった曲(僕がプレイリストでヘビロテしていた10曲)とともに、それぞれの作品を振り返りたいと思います。
Good Girls / Elle King
(個人的に)今年一番の重要作の『ゴーストバスターズ』から。エンドロールまで楽しさを詰め込んだ最高のエンタメ映画。劇場が笑いに溢れていたのも良い思い出。
Beyond Clueless / Summer Camp
膨大な学園映画をサンプリングして再構築を試みた野心作『ビヨンド・クルーレス』から。歌うのは僕らのサマーキャンプ。明るさだけでなく、どことなく暗さを孕んだ歌声が、「学園」 を描いた作品とマッチしていた。
Sarah / Alex G
Netflixドラマ『Flaked』から。コメディ俳優ウィル・アーネットが自ら製作を手掛けた新境地的脱力系ドラマ。作品としてはイマイチかもしれないけど、カリフォルニアの気怠げな雰囲気と、哀愁たっぷりに描かれるダメ男の主人公を観てるとなんだか泣けてくる。デヴィッド・ドゥカヴニーの「カリフォルニケーション」にも通ずる男泣きドラマ。
I'll Fight / Wilco
ジャド・アパトー製作ドラマ『LOVE』 の最終話で流れるI'll Fight。お互いの欠点を知りながら、それでももう一度共に生きる事を決めた2人のテーマに涙。
Squeeze Me / N.E.R.D.
子供向けとは到底思えない「スポンジボブ」の劇場版第2弾『海のみんなが世界を救Woo!』(邦題もなかなか狂ってる)。まさかのトリップシーン(本当に)で使われてて印象的だったこの曲は、プロデュースがファレル・ウィリアムスだけあってキャッチーで耳に残る一曲。
Can't Bring Me Down / Awreeoh
黒人版「スーパーバッド」かと思いきや、シビアな着地の仕方が面白かった『DOPE』から、劇中の架空のバンドAwreeohが歌う一曲。「スポンジボブ」に続いて、今作でも楽曲のプロデュースを手がけたファレル・ウィリアムスは、楽曲だけでなく作品のプロデュースにも関わっている。
Trouble Town / Jake Bugg
BBCの刑事ドラマ『Happy Valley』のオープニングテーマ。国営放送とは思えない陰惨なバイオレンス描写とボコボコになりながらも犯人を追い詰める主人公のオバさん婦警に毎回ハラハラしながらも釘付け。
Didn´t Leave Nobody But The Baby / Jeff Russo & Noah Hawley
TVシリーズ版『ファーゴ』シーズン2第1話のエンディング曲は、「オー・ブラザー!」でも使用されていた「Didn´t Leave Nobody But The Baby」のカバー曲。歌うのはなんとクリエイターを務めるノア・ホーリー。多才だなぁ。この他にもシーズン2では、コーエン兄弟作品のカバー曲が、随所で使用されていてそれを探すのも楽しかった。
Hand In My Pocket / Alanis Morissette
Amazonドラマ『トランスペアレント』シーズン3最終話から。アラニス・モリセットのこの曲を歌うのは、母親役のジュディス・ライト。これまで家族から疎まれてきた母だったが、この最終話で家族の抱える問題全てを包み込んで歌い上げる姿に涙。本当に素晴らしい回だった。
Can't Help Falling In Love / Patrick Wilson
今年ナンバーワンのホラー映画『死霊館 エンフィールド事件』。前作を上回る恐怖とともに、家族の愛を描いた本作でエルヴィスの代表曲を歌い上げるパトリック・ウィルソン。こんなに温かいシーンがあるホラー映画がこれまであっただろうか。
以上です。
というわけで、ドラマ、映画のベスト10はまた後日に。