悪魔の吐きだめ

映画とかドラマとかのことを書いてます。

2015年 映画ベスト10

2015年の映画ベスト10をまとめました。

1位「わたしに会うまでの1600キロ」
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時間軸をバラバラに切り刻んで展開することで、主人公のトラウマを観客も追体験する事になるヘビーロードムービー。監督の前作「ダラス・バイヤーズ・クラブ」より演出が冴えまくってた。主役のリース・ウィザースプーンの演技も良かったけど、フラッシュバックで現れるローラ・ダーンで涙腺がボロボロに。象徴的に使われるサイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」も良かった。

2位「セッション」
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ひたすらドライに「天才」について描いたドライ映画。音楽映画でも、スポ根映画でもない。観客を置いてけぼりにする程のドライさは映画としてどうかと思う一方、やっぱりラストの演奏シーンの凄まじさは一見の価値あり。詳しくは以前の記事に書いてます。


3位「午後3時の女たち」
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Amazonオリジナルドラマ「トランスペアレント」のクリエイターでもある、ジル・ソロウェイの監督作。「トランス〜」も今作も「セックス」をテーマにしながら、下品ではなく(むしろ綺麗に)日常を切り取る手腕が本当に素晴らしい。主演のキャスリン・ハーンは今作の他にも「ヴィジット」や「マイ・ファニー・レディ」と当たり年だったなぁ。

4位「スター・ウォーズ フォースの覚醒」
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映画史上最も期待される(故に批判に晒される)続編で、決してファンに媚びる事なく、新しい"スターウォーズ"に昇華させた意欲作。新しいSFサーガの幕開けを観れて最高に嬉しかった。

5位「スペクター」
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大絶賛された「スカイフォール」のスタイリッシュボンドから一転して、(僕が)見たかったユーモアアクションボンドを復活させてくれた「ザ・007」映画。前作からの繋がりがシリーズ史上一番濃厚でありながら、今作から観ても十分楽しめるエンタメ作品として作られてるところは「フォースの覚醒」的でもある。

6位「ザ・ワン・アイ・ラブ」
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インディ界で活躍するデュプラス兄弟の兄、マーク・デュプラスとエリザベス・モスの出演者2人のみで繰り広げられるワンシチュエーションミステリー・コメディ・ホラー。ジャンルをコロコロ変えながら展開する脚本が秀逸。

7位「ジュラシック・ワールド」
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一作目で実現しなかったテーマパークを描いたテーマパーク映画で本当の惨劇が実現。世界観を押し広げることでファンを喜ばせるという、「フォースの覚醒」とは真逆のアプローチを見せつけたコリン・トレボロウが、スターウォーズ新3部作のラストに抜擢されたのは納得かも。ユニバーサルスタジオをネタにしたメタ構造も面白かった。

8位「インヒアレント・ヴァイス」
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コンスタントに面白い映画を撮ってくれる"できる方"アンダーソンの超メロウなミステリー。話が複雑化するにつれて付いていけなくなるんだけど、それすらも楽しいというDOPEな映画。

9位「アントマン
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どんどん暗くなるスターク社長率いるマーベルの面々の中、ポール・ラッド、アダム・マッケイ(&エドガー・ライト)をキャスティングしたのはナイス。終盤のSF展開で単なるコメディに終わらせないチャレンジングな姿勢も好きだし、何より「ミクロキッズ」のオマージュに溢れてるのが最高。

10位「ヴィジット」
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恐怖の後に笑いが来る紙一重感に溢れまくったシャマランの完全復活記念怪作。下品なラップを熱唱するエド・オクセンボールド君の今後に期待。ケイティーペリー!

以上です。
今年は続編大作ラッシュだったけど、どれも面白かったです。
ちなみに今年一番腹立った映画は「ムカデ人間3」です。でもTシャツは買いました。