悪魔の吐きだめ

映画とかドラマとかのことを書いてます。

2014年映画ベスト

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2014年ももうすぐ終わりですね。毎年Twitterでもやってるけど今年も私的映画ベスト10、やります。ダントツでこれだー!っていうより、どれもこれも素敵な作品が多かった印象。ではでは、


第10位『マチェーテ・キルズ』
ぶっちゃけ今となっては細かい話は覚えてないものの、最高に笑えて楽しかったマチェーテ。一作目が馬鹿コメディのくせに無駄に人種問題とか入れたせいで中途半端だったけど、今作は豪華俳優陣を無駄使いした完全に頭悪い映画だったのでほんと最高でした。一生こんな映画観ていたい。
あと、なんだか年々若々しく、且つ筋肉質になっていくトム・サヴィーニ師匠も要チェックです。てかあなた特殊メイクアーティストでしょ。

ウディ・アレン監督の新作。ブルジョアの話にノレるか不安だったものの、そこに見える孤独はあまりにも痛々しくて、笑えなさそうで、笑えるラインが絶妙で、そこはやはりケイト・ブランシェットの演技の賜物だなぁ、と。

第8位『イントゥ・ザ・ストーム』
2014年一番のダークホース。よくあるディザスター映画かと思いきや、今持てる技術をフルに使った、マジでド迫力の嵐に死ぬほどビビった。映画館で観なきゃ意味がないってことでは今年の「ゼログラビティ」。
今作の4DX上映は、本当に雨風吹き荒れる阿鼻叫喚の最狂地獄上映だったらしいです。行きたかった。

第7位『GODZILLA
実はエメリッヒ版ゴジラも嫌いじゃないし、寧ろ好きなぐらいな僕ですが、今作も面白かった。照明弾撃った先にゴジラの脚が見えたり、モノレールの電灯が一つずつ点いた先にMUTOが現れたり、「見せる」「見せない」の演出がすごく良かった。

第6位『ニンフォマニアック vol.1 / vol. 2』
大好きなフォントリアーの新作は、ポルノ映画ってことで色んな意味でドキドキしてたけど、実はフォントリアー作品の中でもかなり見やすいタイプの映画でした。しかもコメディ。フォントリアーお得意のブツ切りカットもなんだかテンポ良く働いてかなり笑えるし。とはいえ、彼が一貫して描いている「極めて自虐的で純粋な女性像」は、今回(シャルロット・ゲンズブール)もほんとに痛々しかったなー。まあそれがこの監督の魅力なんだけど。

第5位『her 世界でひとつの彼女』
こちらも好きなスパイク・ジョーンズということで、かなり楽しみにしてたけど、その期待を上回る面白さだった。今作の前に撮った短編「I 'm Here」の延長線上にあるような作品で、非人間との違和感アリアリの話を超人間臭く描いた超純粋なラブストーリーなわけで、(前作はロボット同士)、その近未来感だったり、色使い含めすごく大切にしたくなる作品。しかしスパイク・ジョーンズ作品の主人公の孤独感は本当に毎回重ね合わせちゃって辛いなぁ。。

第4位『紙の月』
「桐島、部活辞めるってよ」の吉田大八監督の新作は、その「桐島」を優に超える傑作。サスペンスとしても凄く良く出来てるんだけど、細かい人物像や演出で物語を語る、観客に読み取らせる手法は映画的というか、今の邦画じゃ珍しいよなー。桐島の時からあったけど、あの時の台詞があってあの行動があるんじゃないかとか、あのシーンの意味は、とか観終わった後に色々語りたくなること必至。宮沢りえ小林聡美の関係が、前田と宏樹の関係性や最終的に辿り着く答えなど、話としても映画としても前作のその先に行ったなって印象。

第3位『インシディアス 第2章』
確か池袋のシネマサンシャインで観たんだけど、席はほぼ満席で高校生が多かったわけ。始まる前からガヤガヤ騒がしいし、本来であれば最悪の環境ですよ。でもね、今回は違う。だってホラー映画だから。しかもビックリ要素にひたすら徹した「インシディアス」ですよ。
結果終始キャーキャー叫び声が上がる最高のお化け屋敷環境になって、映画を何倍も面白くしてくれました。
しかも映画自体も前作のポルターガイストテイストを活かしつつ、前作を別角度から見せるという「BTTF2」的要素と伏線を張り巡らせたホラー映画らしからぬ巧妙な脚本に完全にやられた。

第2位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
ただひたすら「楽しい」。2時間の間、自分が観てきた、自分が映画を好きになるキッカケになった映画を沢山思い出した。「ゴーストバスターズ」から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から「レイダース」まで、挙げたらきりがない。これらの映画を初めて観た時の衝撃、それをこの時代に、まさかこんなタイミングで追体験できると思ってなかったよ。紛れもなく「楽しい」映画だし、ずっと好きでいたい作品でした。最高。

第1位『LEGO(R)ムービー』
最高に笑わされて、最高に泣かされた。ひたすらシュールなギャグかましまくる前半から、最終的にまさかこんなテーマの映画になるとは思わなかった。子供心を忘れた大人の為に作られた完全なアダルト映画。そういう意味では、2014年の「かいじゅうたちのいるところ」であり、「リトルランボーズ」であり、「トイストーリー3」。間違いなく傑作です。

次点は、「LIFE!」「グランド・ブダペスト・ホテル」「6才のボクが大人になるまで。」「天才スピヴェット」などなど。

なんだか今年は忙しくて例年より観る機会は減ったし、一時期は本当に映画離れしてたんだけど、こうやって今色んな作品を思い返して、ジャンルは違えど映画ってやっぱり良いなぁ、って気付かされた一年だったなー、と。「インシディアス2」「ガーディアンズ〜」には映画館で観る楽しさ、「神の月」には映画本来の醍醐味に改めて気付かされたし。
来年も「バードマン」とか「ジュラシックパーク4」とか公開されるし今から楽しみだなー。わくわく。
来年はもっと映画観てTwitterもブログも頑張ろ。