悪魔の吐きだめ

映画とかドラマとかのことを書いてます。

ノーラン嫌いの僕が「インターステラー」を観た

もう前回の記事から1年経ってました。我ながら1日坊主っぷりがヒドい。。これからは頑張って更新します。

 
この前、友人と「インターステラー」を観てきた。

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まず最初に言うと、僕はクリストファー・ノーランが嫌いだ。
たとえば「インセプション」とかすごく良くできてる脚本だと思うけど、なんだか演出の裏に「俺の映画すごいだろ?お前ら一回観ただけじゃ分からないだろ?」みたいなドヤ顔が見え隠れしていてあんまり好きじゃなかったのだ。同じ理由で「ダークナイト」も世間一般程ノれなかった。
その一方で、バカアクション映画になり下がった(なり上がった?)「ダークナイトライジング」はちょー面白かった。だから、実はこの人インテリぶってるだけで、ほんとはもっと娯楽性の高い映画を撮りたいんじゃないかなぁとも思ってた。

それが今回の「インターステラー」では、そのインテリさと娯楽性がうまいバランスで組み合わさっており、僕みたいな頭の悪い観客も大変楽しめる娯楽大作になっていた。

四次元とか五次元とかそのへんの話はよく分からないけど、宇宙と地球で並行して錯綜する描写は大好きな「オーロラの彼方へ」のクライマックスを彷彿とさせてすごく興奮したし、何より「スターウォーズ」的惑星冒険モノとして行く先々の星によって、環境が全然違うってのも楽しかった。

加えて「相対性理論」における時間という新しい面白さもある。ある星は重力の影響で1時間は地球時間の7年。だから、数分経って戻ってきたらもう20年も経ってる。このときの観客の体感時間と映画の時間が合致してる分、地球では子供だった娘が成人してジェシカ・チャステインになってたときの浦島太郎的衝撃は、やはり映画でしか成し得ない体験だった。

でもやっぱり3時間近く上映時間は長かったなー。宇宙行く前の前半1時間はウトウトしてました。ごめんなさい。

あと、マン博士ね。蓋開けてデイモン出てきたら誰でもビックリするよね。あんなネタみたいな使われ方してて良かったのか。。笑っちゃったよ。退場の仕方といい完全ネタデイモンでした。

そんな意味でもすごく面白かったし、ノーラン作品の中では一番好きだったな。オススメっす。