悪魔の吐きだめ

映画とかドラマとかのことを書いてます。

僕と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』について

「一番好きな映画は何か?」と尋ねられれば、僕は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だと即答する。

でも胸を張って堂々と自分の好きな映画を挙げるのは、なかなか難しいことだと思う。例えば他にも僕はロブ・ゾンビの「デビルズ・リジェクツ」もオールタイムベストに挙げるのだが、周りの人(普段からそんなに映画を観ていない人)に言っても分かる人は少ない。でも胸を張って「バック・トゥ・ザ・フューチャーが好き」と言っても、相手は「どんな映画?」とはならない。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の面白さは、もはや共通認識である。

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僕がはじめて「バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下、BTTF)」を観たのは幼稚園か小学校の頃だった。リアルタイムでは観ていなく、テレビの吹き替え版で観た。その時の吹き替えは、マーティ役織田裕二、ドク役三宅裕司という「Wユウジ」という謎の謳い文句のキャスティングだった。(当時なぜ2人がキャスティングされたのかはいまだに謎である)
いま思い返してみても2人の吹き替えはお世辞にも上手いとは言えず、ファンからも吹き替えの黒歴史と言われている。でも動物の刷り込みみたいなもので、"はじめて"のBTTFがWユウジだった僕にとっては、この2人こそが真のBTTFだといまだに思っている。(いまだにDVDに収録されないのが本当に残念だ)
 
今でもはじめて観た衝撃は忘れられない。カッコいいデロリアンと、マーティーのスケボー、クレイジーなドクと、ムカつくビフ、ジョニーBグッド、雷。この映画の全てが大好きになった。録画したビデオは擦り切れるまで毎日毎日観続けたし、家でも学校でもデロリアンの絵を紙に描いて、友達とはBTTFごっこをして遊んでいた。
それまで映画なんて観たことなかった僕は、「あの時」から映画が好きになった。今でも映画を観続ける理由は、やっぱりBTTFに出会った「あの時」の衝撃をもう一度感じたいからなんだと思う。それを絶対に越えることはないだろうけど。
 
今日、2015年10月21日は、パート2でドクとマーティの2人が向かった未来の日である。
パート2を観た当時は、2015年なんてずっと先の未来だと思っていた。2015年になれば、きっと車は空を飛んでいると思っていたし、変な形のペプシも売られると思っていた。でも現実はそんなことなかったし、自分も想像していたような大人にはなれなかったかもしれない。
でもあの時「BTTF」が僕に与えてくれたワクワクした気持ちは、今でも忘れてないし、この先も忘れたくないなぁって思う。だから僕はこの先も「バック・トゥ・ザ・フューチャーが大好きです」と言い続けたい。